2011.07.02 |
愛用していた Hewlett Packard のRPN電卓、HP 32SUが壊れてしまった。1999年4月に購入したので12年間使い続けたことになる。ある日突然、ON しても電源が入らなくなり、電池を交換してみても駄目だった。 12年も使ったので天寿を全うしたのかなとも思うが、この電卓はとても気に入っていたので大ショックであり、中々あきらめきれない。もっと早くスペアを買っておくべきであったが、とっくの昔にHPの製品ラインから消えているので、今更どうしようもない。 で、急遽 Amazon で HP 30b を購入したわけである。 工学系の仕事をしているので本来であれば scientific calculator がほしいところだが、現行の製品でこれといったモデルが無い。ただ、最近はお金の計算の方が多いので、基本的に四則演算の他、逆数や平方根、乗数の計算ができればよいから business/financial calculator でも構わない。それよりも何よりもRPN方式でなければ話にならない。 と、HPの電卓の製品ページを見て、「ま、これかな」、との結論に至ったのが HP 30b である。 実際に製品が届いて、手に持った感じは、ちょっと期待はずれ。どこがかと言うと角張った形状と裏蓋の光沢プラスチックがややチープな印象を与える。形状は絶対に 32SU が良い。ただ、ボタンは 30b もしっかりとしたクリック感があり、これは問題無し。 HPのRPN電卓は大学生の時から使い続けている。41CV を買ったのが 1980年の頃。その次が 32SU で、今回の 30b は三代目である。 41CV(写真左)はプログラマブルである他、機能拡張モジュールを4つまで挿すことができた。電池(単5x4本)の消耗が早いのが欠点であった。 それに比べ 32SU(写真中央) は拡張性は低いものの、普段必要とする機能が備わっており、電池の持ちは抜群に良かった。 HPのRPN電卓は絶対にこれからも存続させてほしい製品である。パソコン用には SK-RPN22 http://www.kaz22.jpn.org/software.html を自作したし、スマートフォン用にも幾つかのソフトが出回っているが、電卓はやはり専用のハードウェアを手元も置いておきたいものである。 関数機能はそれ程多くなくて良いので、HPを代表し得るしっかりとした作りのモデルを是非とも製品ラインに加えてほしいと願う次第である。 あ、それから、表示桁数は少なくとも12桁、願わくば14桁ほしい。 |