2008.12.15 |
2008年1月に購入して以来、約1年間使った上での感想は、当初期待した程の満足度は得られなかったというのが結論である。 この機種の前には同じ Pandora シリーズの PX4 を使用していたが、音は PX4 の方が良いように感じる。例えば VOX AC30TB のモデリングは PX4 の方がピッキングの強弱に対する反応が良いように思う。PX5Dはクリーン系とマーシャル・アンプモデルのオーバードライブは結構良い感じだが、他はゲインを上げるとどれも同じようにフィジーな(ファズとは違う)しょぼい音になってしまう。ただ単にEQのセッティングを間違っているのかも知れないが、気持ちの良いサステインの効いたODサウンドを得るのが難しい。PX4 の方がより素直に音作りをできるような気がする。 筐体はPX4の軽いプラスチックとは違い、ある程度の重みがあるしっかりしたつくりで高級感があっていいのだが、ジャックの位置が上になっているので、シールドケーブルの取り回しがやりにくい。またディスプレーもバックライト付きでよさそうに見えるが、実際には視野角が狭く、ほぼ真上からでないと文字を読み取りにくい。 実は購入時に一番期待したのはUSBによるオーディオ・インターフェースとバスパワーの機能なのだが、今は全く利用していない。インターフェースはASIOドライバーにより16ビット44KHzで動作し、レイテンシーも10msec程度とそれ程悪くはない。しかし、インターフェースとして使わずとも、電源供給のためにUSBケーブルを指した状態で、他のインターフェースと共存させると、シュワシュワしたノイズが入り込んでしまう。USBを使うとパソコン上でパッチ・エディットを行えるので便利であるはずなのに、このノイズのためにUSBで常時接続できず、便利さが消滅してしまう。今はUSBは接続せず、電源にはACアダプターを使っている。 しかし、エフェクターであるからには音質が良いかどうかというところが評価の基準となるのだろうが、先に書いたように、前機種の PX4 と比較してもイマイチなのである。 |